噛むことは大事なのでしょうか??
皆さんしっかり噛んでいますか??
昔に比べて、噛む回数が減ってきたことがTVでも色々問題にあがっていますね。
TVでも一つの食べ物を30回は噛んで食べるように説明があったりしますよね。
それが、ダイエットにつながるといった説明もありますね。
ただ、噛む事はそんなに大事なのでしょうか??
そもそも、噛む回数は現代人は、一回の食事で600~1000回といわれています。
では昔の人はというと、鎌倉時代の人で2500回くらい、弥生時代になると4000回くらいとも言われています。
実際に見て調べているわけではないので、推定の数字にはなりますが東京都福祉保健局の調べではそれだけの現代との開きが出るといわれています。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/iryo_hoken/shikahoken/pamphlet/shokuiku.html
こちらに色々と資料が出ていますね。*食育サポートブック【P62~P75】(PDF:1,480KB)
飽食の時代といわれますが、いまは調理器具も方法も多種多様で硬いものを食べる機会というのはそんなにないのではないでしょうか??
食物を煮たり、細く切ったり色々な治療法のおかげで現代の料理、食べるものはだんだんとやわらかくなってきました。
そのために現代人は、昔に比べると咀嚼回数や食事時間が大幅に減ったと言われます。
今は軟食の時代ですね。
昔は、調理は焼くくらいでほとんどが堅いものしか食べることができなかったので、いまよりもしっかりと時間をかけて噛まなければいけないということになったのでしょう。
そうした嚙むといった行為によって、二つメリットがあげられます。
第1に、噛むことでお口の周囲が刺激されそれによって唾液の分泌が促進されます。
唾液は虫歯の予防にとって一番大事なものです。
雑菌や汚れを洗い流す効果もありますし、酸を中性に中和することもあります。
また、虫歯菌による酸によって解かされてしまった歯の表面を修復する再石灰化と呼ばれる大事な役割があります。
その唾液が、今の4倍も噛むとよく出るはずですね。
第2に噛むことで自然と清掃されていきます。
大体虫歯ができるのは、歯と歯の間が多いのではないでしょうか?
歯の表面は、唇や舌の動きで自然と清掃されますし、噛む面は噛むことですこしづつ清掃されます。
そうした二つが歯にとってのメリットとして上げられます。
そうした噛むという行為によって、昔の人は虫歯を防いでいたというわけですね。
たしかに、今の時代硬い肉や何回も噛まなければいけない根菜類ばかりを食べなさい言うほうが難しいですよね。
それ以外にも、全身と噛む事の関係は色々と上げられます。
ますは、スポーツでもしっかり噛むことでより瞬発力、筋力が向上することが認められています。
ですので、アスリートは良い噛み合わせを得る為に幼少のころから矯正治療を受けられる方もいらっしゃいます。
もちろん、スポーツスプリントもその一つですね。
また、噛む習慣により脳が刺激されるので、認知症と歯の本数、また噛む能力の関係性は色々と資料が出せれるようになってきました。
これは幼少期にも言われることで、幼少期の虫歯によってあまり噛めない場合としっかり噛んでいる場合では知能の発育に有意差が出ること発表されています。
他にも、まだまだありますが、噛む事は健康と生活に密接しています。
「少々噛めなくてもご飯は食べられるからいいや」ではありませんよ!
もちろん、しっかり歯がある皆さんも噛む事をもっと意識してみませんか??
そこで今日から、柔らかい食べ物は厳禁!
といっても無理ですよね。
でも、意識して噛む回数を増やすことはできます。
ぜひ皆さん、身体を気遣うのと同じように、歯にも噛む事にも気配りをしてみてください!
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