4/17~5/8まで改装のため休診いたします

サン・スマイル歯科は、新しくWADA DENTAL CLINIC(和田デンタルクリニック)となります。

医院名・外装・内装をフルリニューアルして、5/9にリニューアルオープン予定です。

4/17~5/8までの改装休診期間中に何かお困りごとがありましたら、下記のフォレスト歯科こども歯科でも応急対応していただけるようになっております。その際には必ずお電話口で「サン・スマイル歯科から」とお伝えください。
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白い詰め物・コンポジットレジン治療

コンポジットレジン(CR)治療とは

⻭科⽤プラスチックによるその⽇に終わる治療のことです。
⻭科治療もほかの分野と同じ⾊々な材料や治療法が出てきて良くなってきましたが、ここ10年で⼀番進化した分野がCRであり、接着です。
簡単に⾔うと、昔は使い物ならなかった夢の素材が、現実にしかも他の材料よりもとびぬけて性能が良くなってきました。

最近ではMI(MI=minimal intervention:最⼩の侵襲)という観点が主流です。
欧⽶ではこの考え⽅に基づいた治療があたりまえとなっています。
⼩さい⾍⻭はコンポジットレジン(CR)という⽩い材料を詰め、光で固めることで、その⽇に処置が終了します。
コンポジットレジン治療での治療は削る部分を最⼩限にでき、⾦属も使⽤しないので⾦属アレルギーもなく体に優しい治療の⼀つです。 MI(MI=minimal intervention 最⼩の侵襲)の概念もあり、実際には現在の⾍⻭治療のスタンダードです。

特徴

コンポジットレジンの特徴はすごく⾃由度が⾼いうえに即⽇治療が終わり、最⼩限の治療で済むので⻭の負担も少なく済みます。
また、基本的には⽩⾊の材料で⾊もさまざまなバリエーションがありますので、⾃分の⻭の⾊に合わせて審美的に治療を進めていくことができる素晴らしい治療法です。
以前の⾍⻭治療では、⻭を削った後に詰める詰め物には、銀⻭などの⾦属や⾼価なセラミックや⾦合⾦しかありませんでした。
その為、被せ物を⼊れるために⾍⻭以外の部分も⼤きく削る必要がありますし、場合によっては神経を取ってしまうことが少なくありませんでした。
それが、⾍⻭を取ったところだけ、材料を成形して直接詰めることができるので必要以上に削り取ることがなくなり、⻭を多く残すことができます。
⻭を削る量が少なく、すぐに接着剤を塗るので感染の危険性もぐっと少なくなります。
それにより、きれいで⻭の寿命をしっかり伸ばすことができる治療です。
また、コンポジットレジンによる治療は、型取りの必要がありません。
銀のつめものなどが2回(型取り→詰め物の作製→装着)の通院が必要なのに対し、コンポジットレジン法は1回で終了します。
⻭を削る部分も少なく、深いむし⻭の場合でも神経を保存できる可能性も⾼くなります。

ただし、こう書くといいことばっかりに⾒えますが、直接詰め物をしていくので複雑な形態に使う際には前準備が必要であったり、そもそもコンポジットレジンでは対応が不可能であったりします。
また、材料の基本はプラスティックであるので、ある程度の劣化や変質は避けられないので、ある時期を超えると再度研磨してあげたり、やり替えが必要になってきます。

それでは、コンポジットレジン治療をまとめていきましょう!

メリット・デメリット

<メリット>

・1回で終わる
・ ⻭を削る量が少ない
・ ⻭と同じ⾊でキレイに仕上がる
・ 削った⾯にすぐ接着剤を塗布するために、感染のリスクがなく、⾼い接着⼒が得られる

<デメリット>

・ 技術的に難しく、キレイに仕上げるには時間がかかる
・ 奥⻭において、隣接⾯(⻭と⻭の間)に詰めるのは特に難しい
・ 隣接⾯では強度不⾜により破折しやすい
・ 時間が⽴つと劣化により変⾊する(使う材料や研磨⽅法によっても異なります)

※⾍⻭が⼤きいと、技術的な難易度が⾼くなり、強度の問題も出てきます。

治療例1

前⻭を⼤きく折ってしまった⽅で基本的には神経を取り、⼤きくはを削り、被せものを⼤きく作っていく必要がありましたが、患者さんとお話をさせていただきまずは⻭を極⼒削らずに残す⽅法で進めさせていただきました。

1:⻭が折れて来院されました。

2:治療前にワックスにて最終的な形を作っていきます。

3:仕上がりました。

治療例2

こちらも別の患者さまで、おなじくかけてしまった⻭の修復になります。

1:⻭が折れて来院されました。

2:同じく治療前にワックスにて最終的な形を作っていきます。

3:仕上がりました。

治療例3

⻭と⻭の間が気になるとのことで、詰め物で修正をさせていただきました。

こうした、通常では被せ物をつくるために神経を撮ったり⼤きく⻭を削る必要がある場合でも、コンポジットレジンによる治療ではいとも簡単に⾃分の⻭が修復され、しかも、少ない回数で治療を終えることができます。
その分、その為にはしっかりとした治療計画と診断が必要になりますし、治療後もセラミックとは違い劣化を避けるために定期的なフォローが必要になります。
ただし、そうしたフォローにより⾍⻭もきれいな⻭も保てるようであれば、こんなにいいことはないのではないのでしょうか?

⻭科医師となって様々な治療を勉強し実践してきましたが、少ない侵襲(⻭をあまり削る事なく)で最⼤の効果(キレイで噛める!)をもたらし、さらにフォローすることで予防として⻭を守ることができる、そんなコンポジットレジンによる治療は⻭科の治療の中でも⼀番好きな治療ですね。