歯ブラシのやり方はあってますか?
歯ブラシのやり方はあってますか?
前回、NCCLの話を少ししましたが、今回はその具体例になります。
今回は極端な例ですが、歯ブラシの当て過ぎで傷を作ってしまった方です。
実際に自分が九州大学の歯周病科にいた時は、実際に歯ブラシのやりすぎで歯茎が削れている方もいらっしゃいました。
この方は、ある歯科医院でやり方と歯ブラシの押し付け方を習い忠実に実践したまではいいのですが、同じところを30分も磨いていたそうです。
その結果、歯ブラシの当たる部分に沿って歯茎がどんどん削られて、辛い料理や酸っぱいもので歯茎が痛み涙が出るほどになったそうです。
こういった場合は、適切なブラッシング圧、回数、やり方を伝え、何度か確認させて頂くうちにきれいになっていきました。
1ヶ月経過です、傷も治まってきました。
やや下の歯の周りの歯茎がまだ跡が残っていますが、時間とともに落ち着いていきました。
実は歯茎も体の中ではすごく繊細な組織なのです。
歯ブラシによって、傷ついてしまったり、場合によっては形を変えてしまったりしています。
適切な歯ブラシ、適切な当て方、適切な力でお肌の手入れのように歯茎を整えていきましょう!
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