ここ数日かなり暑い日が続いています。
また、新しい台風も近づいていますね。
連休も台風が沖縄あたりを通過したようで、毎年のことだとは思うのですが大変だろうと思います。
気温の上昇と大雨の関係については、 色々な観測結果の分析結果を見せてもらうと大雨との相関関係がありそうですね。
実際にここ数年、豪雨災害、ゲリラ豪雨、そういった言葉がよく出てくるようになりました。
それでは、地球温暖化と口腔内の関係はあるのでしょうか??
例えば、雨が強くなってしまうと全体的に低気圧になります。
台風なんかは代表的ですね、熱帯性低気圧です。
気圧が下がってしまうと、歯の中に膿が溜まっている場合は、
気圧が低下 ⇒ 膿の袋が膨張 ⇒ 周囲を刺激 ⇒ 痛み!
といった感じで痛みに繋がります。
以前、九州大学に所属していたときに、航空自衛隊の検診に伺った際に、航空自衛官は虫歯が大きくなった歯は例外なく抜歯を行うと聞きました。
なぜかというと、神経をとった歯に膿が溜まってしまった場合に、上空で気圧が低くなった際に、同じく膿の部分によって激痛が起きてしまうと操縦に支障が出てしまい命に関わるからだそうです。
15年も前の話ですから、今は違うのかもしれませんが、気圧と歯の関係でそういったこともあるのだと思いました。
また、これは身近な例ですが、気温が上がると知覚過敏の患者さんが増えますね。
簡単な話、暑い日は冷たいものを飲みますが、それによって知覚過敏を生じているというわけですね。
この場合は、一過性のものであれば特に問題はありませんが、それ以降も続くようでしたらその原因を考えないといけません。
もう一つ、今度は免疫(体の防御)力が気温の過剰な上昇で低下してしまいます。
それによって、歯周病の悪化が進んでしまいます。
歯周病は、常に歯周病菌と免疫のパワーバランスで悪化と現状維持の間を行ったり来たりしています。
そのバランスが、気温、気圧の変化で崩れてしまうと、歯周病の悪化の方に進んでしまいます。
これは気温の変化だけではなく、糖尿病をはじめとした全身疾患、喫煙や不規則な生活等の習慣でも免疫力が低下してしまうので、歯周病の進行に大きく影響を及ぼします。
こういったことが、地球の変化とお口の中では関係がありそうです。
ただし、痛みがあるのは元々病変がある歯に限ります。
ですから、日頃から歯を大事にしていただければそこまで心配ありません。
暑い中、色々とめげてしまいますが、体調を崩さず免疫力をしっかり高めて頑張っていきましょう!