日本の治療主体とスウェーデンの予防主体の考え方・・・
最近はやりのキュア(治療、cure)とケア(介護、care)の違い、ですね。
今の日本と医療先進国スウェーデンとの違いはなんでしょうか?
治療水準はもちろん遅れもありますが、大きく違うところはなんでしょうか?
4年に一度の日本の調査によると、80歳時の平均歯数は12.2本だそうです。
一方、スウェーデンのデータ(2013年)では80-89歳時では男性:19.2本、女性18.8本です。
というわけで、8020運動を進めている日本も、随分と現実的な数字になってきました。
たしかに、今の80歳の方は結構入れ歯もなく色々食べていただいている方も多いですね。
当医院でも入れ歯を作る機会は、少なくなってきました。
それにしても、スウェーデン等の北欧に比べると何が違うと、あと少し歯を残して行くことができるのでしょうか?
まずは、保険制度の違いでしょうか。
それによる、みんなの意識の違いですね。
例えば、スウェーデンでは予防が義務になっています、有名なペール・アクセルソン教授の偉業ですね。
現在では、このスウェーデンでの予防の考え方、やり方が全世界で行われるようになり、予防歯科のはしりとなっています。
一方、日本の保険制度には予防歯科という考え方が無く(SPTという予防に似た考えが入ってきてはいますが、、、)、虫歯も歯周病も悪い所を治すことに終始し、治療後も再発を繰り返して歯を失うという悪循環に陥っています。
それに、疑問を感じている歯医者さんはいっぱいいることだとは思います。
ちなみに来年、アクセルソン教授の片腕であるブリギッタ・ニーストレン先生が福岡に来られるようなので、公演を聴きに行くのが楽しみですね。
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