今回は皆さんも色々思われているレントゲン写真について説明してみようと思います。
レントゲン写真は、麻酔と同じくなくては治療ができないものの一つです。
一般的にレントゲン写真と言われているのは放射線のひとつのX線を使った写真撮影のことです。
レントゲン写真撮影で使うのは人体に影響するレベルには程遠いごくわずかな量なので大人にも子供にも安心と言われています。
特に今のレントゲン写真撮影はデジタルに変わってきているので、放射量は自然界から年間に浴びる放射線量と比べても1/100以下とごくわずかです。
撮影は口の周りだけなので胎児への影響も限りなく少なく、妊娠に気づかずレントゲン写真を撮ったとしても心配ないと言われています。
もちろん、妊娠が分かっている場合はレントゲン写真に限らず診察や治療に気を配りますので必ず受診前に歯科医師かスタッフにお伝え下さい!
では、レントゲン写真は何のために必要なのでしょうか??
それは、目で見ただけではわからない、歯や歯茎の内部の見ていくためです。
歯医者さんにいくと、「ここも黒くなっているから虫歯を取っていこうね」といわれることが多かったかと思います。
ただし、その黒いところが本当に虫歯なのか?、もしくは黒くなる前に小さな時に治療ができなかったのか?をレントゲン写真で見ることができます。
逆に、レントゲン写真がないとどこまでが虫歯なのか、本当に虫歯なのかがわかりません。
ですので、レントゲン写真は進んでいく道の地図の一つなのです。
例を見ていきいましょう。
この方は表面はきれいでした、虫歯の影もまったくない状態です。
ただし、レントゲン写真をとってみると?
ん?
赤い丸のところが黒くなっています。
そこで該当部を取ってみると、虫歯でした。
白くなっているところが虫歯です。
白いので虫歯ではないのでは?という感じもするかとは思いますが、実際に黒く変化した虫歯は進んでしまっていますのでその前の状態ですね。
このまま時間がたって行くとどんどん虫歯が広がっていくので、神経を取ったり銀歯になる前の早期発見でよかったという状態でした。
X線写真の種類として、
デンタルX線:部分的に撮影し、かくれた虫歯や歯槽骨など特定の範囲を細かく診れます。
パノラマX線:顎全体を撮影し、虫歯や歯周病を診たり、親知らずや歯の生えかわりなどをチェックします。
14枚法XデンタルX線:デンタルX写真をつなげて全部を細かく見れるようにしたものです。
等があります。
もちろん虫歯だけではなく、歯ぐきにかくれている歯周病の症状もしっかり確認、歯槽骨が破壊・吸収されてしまった様子も見ることができます。
ただ、X線写真も万能ではありません、さらにお口の写真や歯茎の検査等を駆使してお口の中をしっかりと確認していきます。
今後も見えるところだけでなく、しっかり見えないところまで確認をしながら進めていく。
早めに見つけることで極力大きな治療をしないでいいようにがんばっていきましょう!!