皆さん、歯医者さん型取りをした後にどういった裏側があるかしってますか?
①型取り
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②石膏模型作り
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③模型チェック
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④技工士さんへ模型を発送
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⑤技工士さんにて補綴物(詰め物や被せ物等)の作成
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⑥当医院へ補綴物が帰ってくる
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⑦患者さんの口腔内へsetする!
といった、工程を経てお口に入ることになります。
逆に言うと、これだけの工程があるのでどこかでエラーが出るととたんにフィットが悪かったり、変形が生じてしまって入らなかったりしてしまいます。
ですので、自分たちの仕事はいかにこれらの中でエラーが出ないようにするか、そのリスク管理が一番大事になります。
それは型取りをする前から始まってまして、型取りができる元気な歯茎を作ること、型がはっきりと取れる形を整えることもすごく大事になりますが、今回は型取りから模型作りに着目します。
まず、①型取りはアルジネートと呼ばれる、ピンクのぷよぷよした流動体を使います。準備ができた後、アルジネートを混ぜてから型取りに向かいます。
また、②石膏模型作りも水と石膏をしっかりと混ぜてから型に流し込みます。
両方とも、大事なことは水と粉を混ぜて使うので、どうしてもメーカーの推奨どおり比率を守らないと規定以上に寸法変化してしまう事が問題になります。
寸法変化してしまっても、模型を見たところで確認ができないので知らないところでのエラーということになります。
もちろんメーカーもそれを推奨しているので、軽量カップと軽量スプーンが用意されています。
ただこれは簡易的なもので、下のように測るのですが、測る人の力加減、どこからすくうか、水も温度等に左右されるので厳密なメーカーの比率になりません。
せっかく、メーカーが時間とお金をかけて最適な比率を出してくれているのでこれを使わない手は無いです。
というわけで、軽量メーカーから歯科専用で作られている石膏計測機を導入しました。
https://www.tanita.co.jp/product/g/_TKW010WH/
これにより、誤差なく模型や型取りを進めることができます。
その結果、模型の変形や型取りの変形、テクニカルエラーが最小限に抑えられます。
実際の所、出来上がったものを患者さんとしては、フィットがどうかは確認することなく信用していただいた上で装着させていただいております。
どこの医院でもそれは一緒だと思いますが、サン・スマイル歯科では引き続き信用していただけるように頑張っていきます!!